大谷流指導法まとめ1

さてさて、本日から始まりました、大谷流指導法まとめメモ。
このタグは、私の記憶としきしゃノートに記された指揮法・指導法を、私が忘れないようにまとめたものです。
大谷流、と銘打っていますが、どこからどこまでが大谷流で、どこからどこまでがグランツェの伝統で、どこからどこまでがまついオリジナルかは正直わかりません。あと当然佐藤流や神田流も結構入っているんじゃないかと思います。しかし、境目などどうでもいい。私が指揮法・指導法を忘れなければそれでいいのだ。
合唱の指揮者講習会で学んだことですが、合唱以外の指揮にも活かせることは多いと思います。というか人心掌握術みたいなもんだから(……と言うと言い過ぎか)。

で、、、今後一切、指揮者もやらないし、指導もしない、私はただの歌い手で一生を終えるのよ、という方は、読まない方が楽しく一生を過ごせると思います。
読んじゃうとこう……手品のネタをばらされるみたいなやるせなさが募る、かもしれない。


1.褒める
本日のテーマは「褒める」。
練習の流れをさっとまとめると、課題があり、その課題をクリアするために歌い、できなかったらもう一度、できたら褒める、といった感じ。その「褒める」を主軸とした流れについて。

人は褒められると嬉しいものだ、というのは、誰もが感じることでしょう。
『ドラゴン桜』にも、褒める術が記されており、先生達はこの「褒める」という戦術を四苦八苦しながら生徒に駆使しておりました。
そうして、「褒める」ことにより、達成感を感じさせる。自分はできるんだ、できたんだ、と思わせることで、練習に対して前向きに、やる気にさせることができます。
またそれのみならず、褒めることにより、その時の自分の状態が正しいものである、と歌い手に自覚させることができ、今後とも同じ状態で歌い続ければいいのだ、と理解させることにも繋がります。

今回の設定とポイントをまとめます。
目標:最高音Gの音程を綺麗に取れるようにする(どのパートでもいいです。)
褒めるポイントはつ。

1.よくなっていないのに褒めない
今回の目標はGを綺麗に取る、ってことにしましたが、その目標があり、目標をクリアさせるために歌わせるとする。で、1回歌って、すぐ「そう! よくできましたね?」って言うのが正しいのか?
答えは、上述の通り。Gをきちんと取れていれば正しい。音を外していたら正しくない。
クリアできていないのに褒めるというのは、出来ていない状態を「正しい状態(この場合は正しい音)」と歌い手が誤解することに繋がり、その誤解が癖になり、いつまでたっても上手く歌えない原因となります。
また、それだけでなく、歌い手が「今できてなかったじゃん……」と気付いた場合、指揮者に対して不信を抱くことにもなります。
ですので、よくなっていないのに褒めない。よくなったら褒めましょう。

2.少しでもよくなったら褒める
Gを綺麗に取るため、まず歌う。取れない。だから2回目歌う。ちょっと正しい音に近づいた。
結論から言うと、2回目、ちょっとでも正しい音に近づいたのなら、褒めましょう。
重要な点は、具体的に褒めること。例えば、
「さっきは1音近く低かったけど、2回目は半音の差に縮まったよ! 頑張ったね。もう半音頑張ろうね!」
こんな感じですね。(こんな小学生相手みたいないい方じゃなくていいです。)
そして、もう半音縮めるために、3回目を歌う。それでさっきよりよくなったら褒めて、悪くなったら褒めない。

3.褒めるのと次の課題を提示するのはセットで
先程の「さっきは1音近く低かったけど、2回目は半音の差に縮まったよ! 頑張ったね。もう半音頑張ろうね!」を見てみましょう。これは2つの部分に分けられます。
「さっきは1音近く低かったけど、2回目は半音の差に縮まったよ! 頑張ったね。」までが、褒める行為。
「もう半音頑張ろうね!」が、次の課題を提示する行為。
褒めるという行動をする目的は、達成感を感じさせること、であります。この達成感、というのに、「次の課題」は重要な役割を果たすのです。
だって、?少しよくなったらハイ終わり、じゃ達成感は感じさせられない。?現実問題として今日の目標の「Gを綺麗に出す」は達成されていない。という、2つの問題が出てきてしまうじゃないですか。
また、「もう半音頑張ろうね!」と言うことで、「ああ、次3回目を歌うんだな」と歌い手に分からせることが出来ます。(実際にはこの後歌う指示を出す)これは、今日は述べませんが「同じことを何度もやる理由」として極めて重要な由です。

こういったポイントをふまえ、褒める練習をし、見事に目標である「Gを綺麗に出す」を達成することが出来ました。
その時はたくさん褒めましょう。
「褒める」という行為は、達成感を感じさせるためのツールに過ぎません。実際の達成感というのは、「Gを綺麗に出すことが出来た」ということそのものにこそ感じられるからなのです。
こういった、「これができた!」という達成感が重要。特に、練習が終わってみて、「今日はこれができた!」とはっきりと分かるような練習にするために、「褒める」という行為は非常に重要な役割を果たしているのです。


次回以降のテーマ……
「したらだめ」ではなく「するといい」
指揮者の一挙手一投足に歌い手は意味を求める
大目標、中目標、小目標
引き出し、ツールを増やすことが指揮者の最大の課題
どれにしようかなてんのかみさまのいうとおりぶたこいぶたこいぶっぶっぶてっぽううってばんばんばんほいさっさおまけのおまけのきしゃぽっぽぽーっとなったらかわりましょじゃんけんぽん
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2010-02-19 : 由無事 : コメント : 0 : トラックバック : 0
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まつい

Author:まつい

フリーで作曲・指揮をしております。
ベルソンピアノコンクール演奏会編曲家
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愛知県立芸術大学音楽学部音楽科作曲専攻卒業
四日市市民オペラ「椿姫」副指揮者
三河市民オペラ「トゥーランドット」副指揮者
オペラ工房元副指揮者
名古屋音楽学校作曲科元受講生
混声合唱団名古屋大学コール・グランツェ28期OV
(名古屋大学文学部人文学科日本史学専攻近世史研究室卒業)
長良高校コーラス部平成14年度卒業生

カウンタ

since 2009/01/01

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